2017年9月22日(金)
ギネスブックが世界最高齢と認定していたジャマイカのヴァイオレット・ブラウンさん(117歳)が亡くなられたので、日本人の田島ナビさん(117歳)が繰り上げで新たに世界最高齢に認定される見通しとなった。そんな驚きどころが多すぎるニュースに釘付けになりました。
田島ナビさんが誕生した117年前の日本は明治33年(1900年)、あの伊藤博文が現役バリバリの時代です。新選組の永倉新八、斎藤一の大河ドラマクラスや福沢諭吉、夏目漱石、野口英世といったお札クラスも生存していた時代。終戦の時、既に45歳、平成を89歳で迎えられる。世界でたった一人の19世紀生まれ。“ナビ”という世界基準の名前。どれをとっても国民栄誉賞級の人物です。
食事をし用を足し眠る。何をせずとも生きることは面倒で煩わしいルーティンワークの連続、それに加え恋愛だ青春だ結婚だ労働だ納税だって力仕事が目白押しの人生。それを世界一こなして来られたわけだからやはり賞賛されるべき国民栄誉賞級の人物です。
117年─その長い長い歳月の中で交わされた“一生のお願い”や“永遠の愛”の類だってきっと既に時効、がんじがらめに絡まりあった“しがらみ”でさえすべてをチャラにしても差し支えない、それくらいの長さです。思い切り固く結んだランニングシューズの紐だって走り続けていればいつかほどけてしまうのだから。
そもそも約束を交わした人は皆、鬼籍に入られたわけですが。田島ナビさん、世界一おめでとうございます。