トラックシーズンがスタートしたかと思えば、もうセイコーゴールデングランプリも終了。こんな呑気にしていたらあっという間にホクレンDCも終わってしまいそうなので、そろそろ各実業団女子駅伝チームの移籍・退部情報をおさらいしないことには、秋のプリンセス駅伝とクイーンズ駅伝を万全の状態で迎えることができません。
公式HPとSNSの情報だけを頼りに2024年~2025年シーズンの退部、引退、移籍した選手情報をまとめました。進路進退未発表の選手は移籍や引退を明記していません。また、選手のみなさんの敬称は省略させていただきます。
積水化学 |
長澤日桜里(移籍→センコー)
山賀瑞穂(引退)
しまむら |
齋藤暁(引退)
森尻真優(引退)
パナソニック |
森田香織(引退)
川口幸奈(引退)
信櫻空(退部→フリー※横浜市陸協)
エディオン |
市田美咲(移籍→ユニクロ)
安なつ美(移籍→センコー)
片山乙葉
岩谷産業 |
青木奈波(引退)
第一生命グループ |
古川結美
櫻川響晶
松本奈々
髙橋彩香
資生堂 |
柴田来夢(引退)
前田海音(移籍→鹿児島銀行)
ジュディ ジェプングティチ
ユニクロ |
吉川侑美(退部→フリー)
平島美来(移籍→天満屋)
井澤奈甫(引退)
中村麻衣(引退)
尾方星華(引退)
福田有以(引退)
加藤綾華
天満屋 |
立迫志穂(移籍→資生堂)
山口綾
新井えりか
干飯奈桜
高橋実夢
ダイハツ |
上田雪菜(移籍→日立)
吉本ひかり(※コーチ退任)
豊田自動織機 |
籔下明音(引退)
原田まりん(引退)
壁谷衿奈(移籍→ダイソー)
松本未空(退部→AVENIR TC※クラブチーム)
藤田あい
吉田莉帆
火山華
三井住友海上 |
吉原あかり
福居紗希
シスメックス |
堀江美里(引退→シスメックスコーチ)
瀬川帆夏(引退)
柴田彩花 (引退)
下山田絢香(引退)
肥後銀行 |
菊地梨紅(移籍→ユニバーサルAC)
酒井美玖(移籍→ニトリ)
御﨑舞
西川歩夏
チェロティッチ・ダイアナ
大塚製薬 |
塚本衣音
ルートインホテルズ |
三原環(引退)
岡田柚希
日立 |
佐々木瑠衣(引退)
佐々木芽衣(引退)
小井戸涼(引退)
福嶋摩耶(引退)
奥本菜瑠海(移籍→ユニクロ)
京セラ |
足立由真(引退)
白井明衣(引退)
古原夏音(引退)
德山和
阿部有香里
榎木颯月
東京メトロ |
赤堀かりん(移籍→スターツ)
上荒磯利音
デンソー |
杉浦未蘭
ニトリ |
菅野杏華(引退→ニトリマネージャー)
鈴木天華
ベアーズ |
上野璃々花
向井優香
須田笑瑠萌
榎本こころ
橋口凛花
深水帆乃華
ダイソー |
板岡侑花
森陽向
十八親和銀行 |
安部実伽子(移籍→キヤノンアスリートクラブ)
光恒悠里(移籍→日立)
藤丸結
埼玉医科大学グループ |
飯島理子(移籍→ニトリ)
伊東明日香(移籍→東京メトロ)
ユニバーサルエンターテインメント |
田川友貴(引退)
奥村紗帆
山﨑夢乃
ノーリツ |
橋本佳歩
センコー |
堀尾咲月(移籍→大塚製薬)
鈴木愛美(引退)
杉山明沙(引退)
沖田 美優
鹿児島銀行 |
坂川恋露(移籍→豊田自動織機)
上原美幸(引退)
池満綾乃(引退)
久保亜美(引退)
愛媛銀行 |
二羽杏美(引退)
原華澄(退部→deep japan)
山中柚乃
キヤノンアスリートクラブ |
山下真央(引退)
橋本奏(引退)
市原梨花(引退)
日髙侑紀(移籍→ノーリツ)
アグネス・ゲティチ
TOTO |
西永菜津(移籍→ベアーズ)
安藤みなみ
濵﨑莉央
宮坂愛栞
ワコール |
柳谷日菜(移籍→ユニクロ)
安藤友香(移籍→しまむら)
愛知電機 |
庄司琴美(引退)
今井花笑(引退)
齋藤凜(引退)
渡辺絵里
ヤマダホールディングス |
多田妃奈(移籍→肥後銀行)
筒井咲帆(移籍→ユニバーサルAC)
田中那奈(移籍→しまむら)
岡本 春美(移籍→豊田自動織機)
スーサンカモソ(移籍→ベアーズ)
土田佳奈(移籍→デンソー)
磯野美空(移籍→デンソー)
荻野実夕(引退)
吉原莉胡
小指有未
九電工 |
林田美咲(引退)
野崎光
河内愛奈
キプケモイジョアン
松本夢佳
フリー(未所属) |
伊澤菜々花(復帰→スターツ)前所属:ユニバーサルAC
猿見田裕香(復帰→ワコール)前所属:ダイソー
小倉稜央(復帰→ユニバーサルエンターテインメント)前所属:エディオン
若井莉央(復帰→ワコール)前所属:岩谷産業
久木柚奈(復帰→ワコール)前所属:岩谷産業
神田美沙(マネージャー:キヤノンアスリートクラブ)前所属:ルートインホテルズで引退
移籍選手のなかでも特に興味深いのは日髙侑紀さん。この春に加入したノーリツで実業団4チーム目(三井住友海上→ルートインホテルズ→キヤノンAC→ノーリツ)です。ベタランの域になろうとも新しい環境に身を置くチャレンジスピリットと引っ越しの手間も厭わないフットワークの軽さは見習いたい。
天満屋のエース候補と目された立迫志穂さんの資生堂への移籍はこの春最大の衝撃。同じピンク色とは言えチームカラーが違う資生堂への移籍の真意を知りたい。そして肥後銀行の酒井美玖さんのニトリ移籍もプリンセス駅伝の順位を大きく変えかねない大型移籍。引退された選手のなかでは、シスメックスの瀬川帆夏さんの引退は控えめに見ても惜しい。昨年はチームの躍進を牽引するキャリアハイとも言える活躍だっただけに、シスメックスの戦力ダウンは否めません。
そして、数年前から主力選手が相次いでチームを離れていたヤマダホールディングスが遂にこの春、部員ゼロに。かつて黄金期の佛教大メンバーを擁し、粘り強い全員駅伝で全日本実業団女子駅伝3位に輝いたヤマダ電機の見る影も無し、ここからの立て直しはあるのか。
昨年、約三年のブランクを経てスターツで復帰した伊澤菜々花さんが、日本代表レベルで戦うのを見ると改めて環境をリフレッシュさせることの大切が骨身に染みます。スタートラインは何本あったっていいんです。一度は引退を決めた選手も心身ともに回復した後、また走り出せる舞台があるならぜひ復帰して欲しい、走ってメシが食えるという特殊能力を余すことなく活かして欲しい、一人でも多くのランナーがその可能性に挑戦できるよう選手間トレードやプロ野球の現役ドラフトシステムを実業団陸上界にも導入して欲しい。そう市民ランナーは思うのです。