2017年11月24日(金)
それほど生で聞いたことはありませんが映画なんかでよく耳にしていた「レディースアンドジェントルマン」がLGBTに配慮してニューヨークの地下鉄やバスでは使用禁止になるそうです。
また世界からひとつ言葉が消えていく。そうしてまた差別用語が生まれます。新たに代わるアナウンスは「エブリワン」らしい。最近はLGBTに配慮することが流行りな気がします。配慮することはそれだけ社会的に放っておけない存在になりつつあるので喜ばしいことですが、「その勢力からクレームを言われないうちに変えておこうか」そんなネガティブな積極策に思えます。今急速に膨れ上がっている腫れ物に触れないように。
フジテレビが放送した保毛尾田保毛男に対してLGBTの団体などが「『ホモ』という単語は男性同性愛者に対する蔑称であるとともに、その存在⾃体を嘲笑の対象として表現することは、今なお⽇本社会に残る性的少数者への差別や偏⾒を助⻑する」と声明を発表し、謝罪を求めたのは記憶に新しいところですが、その悲しみはLのもの?Gのもの?Bのもの?Tのもの?わかりやすくひとまとめにしてくれた<LGBT>って呼称のおかげでますますその声の主がわかりづらくなったように思います。
配慮[名](スル)心をくばること。心づかい。
「男は青、女は赤に分けるのはおかしい、黒で統一すべきだ」最近ではトイレの標識の色分けさえも差別だなんて声もあります。性の多様性をアピールしている人たちが従来のものさしを無下に否定することには疑問を感じざるを得ません。性に正解がないのであれば不正解がないことも認めて欲しいところです。
考えの異なるふたりの距離を埋めるには片方だけの配慮では不十分ではないでしょうか。今までのものさしで考えていたらそれこそ配慮が足りない!って言われてしまいそうですが、新しいものさしでも古いものはきっとはかれるはずです。ごねて勝ち得た配慮はやがて無視という形に変わり自分たちを苦しめることになりかねません。