2017年12月9日(土)

 

12月になるとなんとなくバタバタしている気がします。逆にバタバタせずに暇そうにしていると恥ずかしい気すらします。フリーランスが暇をしていたら即死。でも夢は暇でいられるフリーランスなんです。

 

 

WEBと新幹線があればどこにいても仕事ができる。

 

 

午前中、田んぼで稲刈りに精を出した日の夕方には東京港区の高層ビルにあるガラス張りの淫靡な会議室で打ち合わせなんかもできる。なんて夢のような暮らし!と、はじめは思ってた。今もけっこう思っていますが。WEBと新幹線は“いらない”時間をとことん削ってくれました。

 

 

今までよりも短い時間でたくさんのことができてしまうと、じぶんがスーパーになったかのように錯覚しちゃう。だけど、スーパーになったのは通信機器や交通機関とかのもろもろの方です。頭で考えて手を動かす“人としての作業”はなんら短縮されるものでもないはずなのに。でも、求め求められているのはいつもスピード。

 

 

田んぼの稲刈りもむかしに比べて楽になったと父が言います。でもその空いた手で父がするのは別の仕事。楽にはなった、でも楽は全然できていない。

 

 

いらないものを無くしたいあまりに便利なものは、いるものまでも失くしてしまった。無駄な時間は削れるにこしたことはないけど、削られた時間で成し遂げられたこともあったはず、なんて思ってしまうのも12月らしいです。最近、景色を眺めてないな、辞書をひいてないな、立ち読みしてないな、プレステしてないな、王様のブランチ見る気しないな。時間をかけないと育たない、アイデアだってお米だって。