2018年3月17日(土)

 

先日、突拍子もないニュースを目にしました。

 

 

「136億年前、最初の恒星 初期宇宙の解明に前進」

 

宇宙誕生から約2億年の136億年前までに最初の恒星が生まれた証拠を捉えたと、米国などの国際チームが28日、英科学誌ネイチャーに発表した。宇宙から届くかすかな電波を観測、分析した結果。宇宙の初期段階の解明に一歩前進する成果としている。〔共同〕

 

 

地球が生まれてだいたい46億年とされていますから「90億年も後輩のお前に俺の何がわかる?」と、先輩風吹かされそうな研究結果です。そもそも人類の歴史なんてたかが40万年。136億歳の星にしてみれば「人類の奴さっき生まれたばかりなのに、もうスマホで遊んでる、可愛いなぁ」なんてものかもしれません。

 

 

図鑑に書いてあることを模造紙にまとめただけの夏休みの自由研究『宇宙の歴史』を小6で披露したくらい宇宙に子供心をガッチリ掴まれていたぼくは、母から宇宙や星の話を聞くのが大好きでした。ホーキング博士の本を買い与えてもらいましたが訳がわからなすぎて数ページで挫折した時、宇宙は学問の対象ではなくてロマンを馳せるものとして位置付けられたと思います。

 

 

あの頃、夏の夜空には流れ星がヒューヒュー流れていて母が勤務先から借りてきてくれた“本物の”望遠鏡で星や月の柄を観察しながらロマンを馳せていたものです。ぼくは、けっこう早い段階から月にはうさぎ以外もいることに気づいていた子供でした。

 

 

あれから三十年。3月14日にホーキング博士が76歳でお亡くなりになりました。当時、流れ星の数ほど祈ったお願い事もすっかり忘却の彼方へ。唯一叶えられたのは「家族みんなの健康」くらいです。この春も家族の健康を見届けに、そしてホーキング博士の本を読み返しに帰省しようと思います。