2018年4月12日(木)

 

もう部屋の中は汗ばむほど暑いです、冷蔵庫に入れ忘れた味噌汁が痛みました。

 

 

昨年の宣伝会議賞で頂いたアマノフーズさんのフリーズドライ製品の詰め合わせセットも一年をかけて残りひとつとなりました。看板商品の味噌汁をはじめ親子丼や中華丼までラインナップされたそれは豪華な20食分のセットなんですが味がまた凄い。その辺の手作りより美味しいです。ここ一番の時に食べようと大切にしていたのですが、ここ一番がそうそう来ません。自分の尺度ですから。ここ一番と勿体無いを天秤にかけて、勿体無いの勝率が高い人は貧乏性です。

 

 

好きなものを最後まで残したがるタイプの人が気をつけなければならないのがなんと言っても老後です。

 

 

自分がもし介護される側になった時のことを考えたりします。認知症になった暁に出る素の自分がすごくイヤな奴なら申し訳ないです。今まで隠してきた恥部や取り繕っていた性格がすべて白日の下にさらされてイメージが台無しになるのでしょう。そして残された貧乏性のおかげで、お見舞いのケーキを腐らせる始末。「いい加減にしておじいちゃん」なんて鼻つまみ者にされるのです。本当に申し訳ないです。ただその申し訳無さをぼくは自覚しているぞ、その点を介護してくれる人全員に知らせて欲しいものです。

 

 

そんな思いもあってか3年前の引越しの際に今までのガラケーをすべて処分しました。断捨離ってやつです。処分してから気づきました、スマホにまだ移していない連絡先が結構な数あることに。この事変によりはじめての彼女の電話番号を失いました。もちろんかけるつもりはありません。ただ“ある”ことが必要なんです。ぼくは断捨離はきらいです、心まで断捨離できるのか、ということです。

 

 

食べ物に賞味期限があるように好きでいられる時間はこちらが思うほど長くはないです。今すぐ食うか先延ばしたいなら冷やしてみるか。それにしても眼前で好きなものが少しずつ変わりゆく姿にぼくはどこまで耐えられると言うのでしょうか。