2018年6月5日(火)

 

ひらい‐しん【避雷針】

建造物を落雷から守るために屋上などに立てる、先のとがった金属棒。導線で地面と接続し、地中へ放電させる。避雷柱。

 

 

落ちて欲しくない雷をあえて落とすなんてどうかしてるぜ。初めて避雷針の役割を親から聞いたときはそう思ったものです。田舎で避雷針が見れるのは学校か役場だけなんで、屋根から不自然に伸びている棒にただならぬ興味を抱いていました。

 

 

そんな坊やが都会に出たんだから驚きです。街は避雷針でごった返していました。駅もマンションもビルも学校も何の競争かってくらいピンピンに伸びてやがります。そんなにあれば雷も落とし所に困るだろうと思うのです。

 

 

でも最後はどこかひとつを選んで落ちなくてはならない。

 

 

どなたがその役割を引き受けて眼前の危機的状況にケリをつけられるのか。上から世の中を見下ろしている名前も地位もある方々が手を挙げられないのはとても残念なことだなと思うのです。すっきりとしない雲に隠れ、いつまでも光が見えない状況です。