2021年7月3日(土)

30年ぶりに歯医者にいきました。

 

もともと歯医者が嫌いで、耐えれる痛みならすべて無視して過ごしてきました。今回もいつものように歯茎が腫れてその痛みに耐えていましたが、歯医者に行く怖さを初めて痛みが超えてきたので歯医者に行くことにしました。

 

30年ぶりの歯医者は近未来的すぎて、それは地元の歯医者と東京の歯医者の違いもあるかもしれませんが、緊張感を増すには充分のデジタル感でした。キーンとかシューのような超音波的なBGMこそどうにかして欲しいと思います。

 

レントゲンをとると、親知らずが原因で歯茎の隙間にバイキンが入り腫れているとのことでした。こんなデジタル感あふれる空間において歯の名前が「親知らず」とは胸が熱いです。でも僕の親の顔も知らない人が、僕の親知らずを親知らずと呼んでいるのを聞いているうちにセンチメンタルな気分になりました。

 

親知らずを抜くことをすすめられましたが、あまりの恐怖に思考が止まりました。その異変を歯医者の人は察知してくれたらしく、急がなくていいから考えてみてね、と優しく子供扱いしてくれました。

 

ちゃんとした大人なら決断して前へ進めることも、身体は大人、心は子供の逆コナン状態では、なかなかそうもいかずにただこうしてどこにも行けずにボンネットの上タバコをふかして…川本真琴「DNA」がまだまだ胸にしみます。