8月1日(日)

オリンピックが当たり前のように朝から晩までやっている当たり前じゃなさは、自国開催のありがたさです。早起きも夜ふかしもいらないし、これでコロナがなければ健康的な夏でした。

 

マラソンくらいは生で応援できるかなーとぼんやりと思っていた時もありましたが、偉い人のひと声で札幌に行ってしまいましたし、コロナがあろうがなかろうが、僕にとってのオリンピックは仕事をしながら、掃除機をかけながら、そんな感じでテレビで見るものなのです。

 

今回のオリンピック中継は各局、尺を稼ぐ為のくだらない演出やよけいなタレントの起用が減っているようで、スポーツを見たい者にはそれは本当に助かります。それでもこのご時世においてまだMCにアイドルを起用している局があって、そこは24時間テレビや紅白歌合戦に任せておけばいいだろうとも思います。

 

スポーツは同じルールのもとで数字や順位できちんと結果が出るところがいいです。密室で決まることもないし、責任をなすりつけることもない、力のない者がトップになるなんて間違いも起きません。その舞台に相応しい者だけが選ばれるわかりやすい世界。今大会では、そんな選ばれし選手たちが、試合後のインタビューで口々に周りの人の支えや大会を開催してくれたことへの感謝を伝えているのが印象的です。たくさんの期待や不安を背負って何年も戦ってきた選手がようやくその重荷を肩から降ろした時に出る言葉が「ありがとう」ならば、感謝できる才能もまた選ばれし者の資格のような気がします。

 

同じく国を代表している政治家のみなさん、東京オリンピックはステイホームでテレビで観戦してください、感謝の気持ちとまともなコメント力をアスリートのみなさんから学べるまたとないチャンスです。