11月9日(火)

毎週かかさず見るテレビ番組が水曜日のダウンタウンのみとなり、圧倒的にYou Tubeを見る時間が増えました。テレビ離れが止まりません。でも、You TubeもAmazonプライムもテレビで見たりもしますので、正しくはテレビ番組離れが止まりません。

 

テレビ番組離れが加速した先に何があるかといえば、TVCMをTVではなくYou Tubeで見ることに他なりません。自分がナレーションを書かせていただいたTVCMもYou Tube広告で見ました。近い将来TVCMって何ですか?と言う若者が広告代理店を席巻するでしょう。

 

たくさんの大人がたくさんのお金をかけて作ったのがTVCMなら、You TubeにはTVではお目にかかれないインターネットならではの動画広告がたくさんあります。誰が何の理由で誰に対して流しているのか意図のわからない広告です。意図がわからないのはSKIPしている自分のせいでもあります。

 

ちゃんと見たら素晴らしい広告なのかもしれませんが、見たい気持ちの遥か上を行く胡散臭さがあるのでなかなか見るチャンスがありません。それでもYouTubeはチャンネルを変えたり、トイレに行くと言うテレビっ子時代の必殺技でCMを回避できないので、SKIPするまでの6秒は目に入ることになります。その6秒すら耐えられない方のためにYou Tubeプレミアム(金出せば不快な広告消してやるぞ)が用意されているわけですから、Google最高です。

 

インターネットはお一人様をターゲットにしたプライベートなメディアだからこそ、「人に言えない悩みを解決します」、「人には内緒の儲け話があります」みたいな広告が適していると言われてきました。美容、健康、恋愛、投資、ビジネス、ダイエット、借金…テレビから追いやられたものたちのおかげでネット広告は今日も元気いっぱいです。

 

そんなネット広告たちを元気にさせているのは、私たち人間の「愛」や「金」への欲望だと思うと、シャアが自己中な人類に辟易として地球に隕石をぶつけようとした気持ちも少しはわかる気がします。もしもこの世から愛と金がなくなれば、胡散臭いYou Tube広告は姿を消すでしょう。その代償に人類は滅亡してしまいますので、それではただのシャアです。

 

今、私たちに必要なのは、胡散臭いものを嗅ぎ分ける嗅覚ではないでしょうか。すぐに「愛しています」、「お金が儲かります」、「未来が見えます」、という人の話はSKIPすることから始めるのがよろしいかと思います。