2024年7月12日(金)

これまで7回の引越しを経てここに居ますが、引越しなんてクソ面倒なものはそうそうすることもないので、整理整頓と大掃除のいい機会として引越しの度に古くなった日用品を捨てることにしています。当然、新居では何かと不足します。トイレ掃除をしようにもトイレブラシが無いといったように。

 

昔ならジャスコやらダイエーやらイトーヨーカドーなどのお店めざして走り出すことになりましたが、今はアマゾンがあります。トイレブラシなんてどれも似たようなものだろうと思いながらも、そう滅多に買うものでもないので、できるだけ良い品を求めて、それなりに時間をかけて商品説明に目を通し、口コミ点数が高いのにお手頃価格の大人気トイレブラシを買いました。

 

届いたそれは白くて華奢なプラスチックに長くて安っぽいブラシがついている見た目からチャチさを確信できるシロモノでした。それでも使えば効果がわかると信じて掃除してみたところ、安っぽいブラシはその期待を裏切らず便器の裏側の汚れにヒットしません。

 

騙された。口コミを信じていたのに。★の数が正義だと疑わなかったのに。

 

うまい話には裏があるなんてことはさんざん言われてきましたが、それはデジタル化が進んで世の中がスマートになった今も変わらずです。そこに人間がいる限りうまい話には裏があり続けるのです。いまだに相田みつをや論語が売れ続けていることからもわかりますが、どんなに時代が変わっても、人はいつだって「にんげんだもの」なんです。

 

これからは、満点に小躍りせずに、欠けているところに潜む真実を見つめていきます。むしろそれこそが魅力なんだと思えるように、もう一度相田みつをからやり直します。そして、このトイレブラシはこれからも使い続けます。