4月16日の東京歌壇にて、東直子さんから特選を頂きました。ありがとうございました!
パソコンのカメラに黒いシール貼りぼくの孤独はぼくのものです(片塩宏朗)
短歌を好きになった理由の四分の一は東直子さんの存在なので、これで「短歌が好きです」と気兼ねなく言える気がします。
東直子さんの歌集をその後、好んで読むことになりますが、はじめて出会った歌は偶然ネットで見かけたこの歌でした。
自転車で風ひらきつつ結末を忘れてしまう果てのない坂/東直子
自転車に乗る“私”のひと漕ぎひと漕ぎが、風や時間や世界を動かしている、それが結末を忘れてしまうような途方もない“坂道”の途中でなされている。そんな一瞬と永遠のコントラストに、生きることそのものを見たような気がして、「短歌って素敵」って心惹きつけられました。
一方的に存じ上げている東直子さんから短歌を選んで頂いて、とても不思議な気持ちになりました。ご挨拶も無しに短歌を送りつけてしまって申し訳ない気持ちも含まれています。重ねて、ありがとうございました。