髪の毛を1~2ヶ月に1度のペースで切らなければ帽子がきつくなるほどの毛量なので、年に7~8回は髪を切ってくれる人に会うことになります。年に7~8回も顔を合わせる友だちはいないとなると、友だち以上家族未満の関係なのが髪を切ってくれる人なわけです、それはもう。
この20年、浮気したこともありましたが、髪を切ってくれる人はこの人!と心に決めてきましたので、その方は、僕の髪の生え方や年々増える白髪の量はもちろん、肌荒れや日焼け具合などのシーズンごとの疾患や、服装の変遷など誰も知らない興味もない僕の情報を一方的に見せつけられてきた生き証人とも言えます。
お互いの20代を知り30代を経て40代になった今、髪を切られながら話すことと言えば主に家族と健康の話です。先日も僕の肌荒れ具合を見かねたかどうかはわかりませんが、「水をもっと飲んだ方がいい」とアドバイスをもらいました。日頃から水をほとんど飲まないことは自覚していたものの、水を飲まなくてもそこまで不自由なく生きてこれましたので、水とは、なぁなぁの関係でいましたが、頻発する肌荒れも頭痛も気象病も水不足が一因になっているのではないかと薄々感づいていたところでのアドバイスでしたので、それ以来、こまめに水を買っては飲むようにしています。
コーヒーを飲む前も飲んだ後も、ご飯の前も後も、飲みたくなくても飲む。こんなに水を飲む生活は記憶にありません。今後の肌荒れや頭痛を少しでも緩和できればと思いますし、万事好転し、運気も上昇してくれたらと思います。
長い間、頭でわかっていても行動に移せないでいたことが、他人の一言でこうも変わるとは。もしこれが身内に言われていたら「そんなの言われなくたってわかってる!」って突っぱねてしまう恐れもありますし、10年ぶりに会う友だちに言われたら勧誘などのあらぬ疑念を抱いてしまいます。1~2ヶ月に一度の関係性こそが身に沁みる丁度良い距離感なのかもしれません。髪は切っても縁切るなです。