SBCラジオのコピーライターコンクールでグランプリを頂きました。ありがとうございました。ラジオCMのコンテストは久しぶりの応募。課題のひとつにあった「野沢温泉村」は僕の地元で18歳まで暮らしていた故郷。ふるさと納税はしていなくとも、故郷に何かしら貢献できたらとの思いと以前から地元の広告を作ってみたかったとの思いが応募へと駆り立てました。

 

 

ラジオCMを考えるのは楽しい、が、難しい。でも今回は明確なオリエンがあったので考えやすかった。ラジオCMも広告コピーもゴールをどこに設定し、そこに向かってどんな方法を使って落とすのか。が、主な作業内容ですが、このSBCのコンテストはそのゴールを明示してくれたので、こちらは「どんな方法で落とす」部分を考えるだけの作業でした。

 

 

とは言え、それを考えるのが大変なんですが。

 

 

仕事では空振りを恐れてコツコツ当てる打率重視のやり方に対して、コンテストではホームランが必要。何千という応募作から勝ち抜かなければならない訳ですから、きちんと表現として腑に落ちていて且つインパクトのある作品でなければなりません。

 

 

だから、とにかく打ちたい、打ちたい!打ちたい!!

 

 

そう思って力いっぱいスイングしてしまい豪快に空振ります。そしてなぜ空振りしたかわからないまま次のコンテストを目指す、悪循環の日々です。

 

 

では、どうしたらいいか?

 

 

空振りしまくっている僕が辿り着いた結論は、まずは「たくさん本数を書くこと」でした。たくさん振っていれば出会い頭のジャストミートがあるかもしれません。誰しもが口にする鉄則だと思いますが、コンテストには応募点数の制限がないので、これが受賞への王道であり近道。たくさん書けば自分の応募作品の中でも明確な優劣がわかるようになるので、選球眼も養われるはずです。

 

 

次に「オチを決めない」こと。人それぞれの考え方のプロセスにもよりますが、僕の場合はフリオチを効かせたいあまりに、オチの部分を先に考えてしまいがちでした。でも、それによってオチにつなげる為に無理矢理な設定を使ったり、説明口調になって無駄な字数を要してしまったり。かなりアイデアの幅や深さが制限されていたと思います。

 

 

最後に「自分が書きやすそうな課題を選ぶ」こと。好きな課題を選べることも仕事とは異なるコンテストの楽しいところ。自分が好きな商材や予備知識のあるジャンルの方が書きやすいですし、それだけに深いところまで考えられると思います。逆に過去に様々なコンテストで出尽くされた感のある課題はなるべく外すようにしています。過去のすごい作品を見ると、それに引っ張られ、思考が止まるので。正直、勝てないと思ったら潔く身を引きます。

 

 

と、こんな具合に自分なりにどうしたら良いラジオCMを作れるか思いを巡らせ考えてもなかなか受賞できないのがコンテストです。審査される方との相性もあれば、たまたまクライアントのニーズに合致したとかもありうるでしょうし、勝った負けたは時の運。そう思うようにして落選のショックを引きずらないようにします。 落ち込まないことも続ける上では大事な秘訣だと思うので。

 

 

世の中にはラジオCM作りが上手な人がたくさんいますから、その人たちの存在を励みにしつつ自分も少しでも良い作品が作れたらいいなと思います。今回このような機会を与えてくださったSBCの皆様、審査員の皆様、ありがとうございました。帰省した際はSBCを視聴します。

 

ラジオCMはこちらから

 

 


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