昭和の時代から日本人のお口をスースーさせてきた春日井のハッカアメが、近くのスーパー「サミット」に置いてありましたのでとりあえず購入。今どき誰が買うのだろう?と疑問に思わなくもないですが、僕が懐かしんで買うように、同じような理由で買う人もそこそこいるのだと思われます。超高齢化社会ですし、今どきの懐かしいは新しいより売れるのかもしれません。

なにかしらを口にしなければ仕事ができない不便な口に、春日井のハッカアメを入れてみたところ、スースーはするものの甘味が強く、一粒が巨大でした。最近の飴に慣れている口には持て余してしまうほどのサイズです。原材料の高騰や誤飲による事故などのリスクがあるなかで、このサイズを守り続けているのは、大変なことなのではないかと思います。

パッケージも昭和感たっぷりのレトロさでジャケ買いしてもいいレベルです。あの頃を生きた僕だから、あの頃のものに肩入れしてしまうのは仕方ないとしても、あの頃のデザインは、うるさくなくて好きです。何かを足したから、何かが0だから、今だけ、とか、いちいちアピールしなければならない令和の商品は可哀想にも思えます。

春日井のハッカアメの原材料を見てみると「水あめ(国内製造)、砂糖/香料」とすごくシンプルかつヘルシー。人工甘味料を使用していないことは声を大にして言いたいポイントのはずですが、当然ながらパッケージのどこにも書いてありません。「そんな当たり前のこと言うのは野暮でしょ」と、言わんばかりで好感度爆上がりです。

不確かで不安しかない人生に変わらないものの安心感は必須アイテム。折に触れて感じる時の早さに絶望しそうな時は、春日井のハッカアメを舐めながら現状維持もまた悪くないと気分転換することにします。

 


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