全国短歌フォーラムin塩尻に投稿した短歌が入選歌に選ばれました。長野県の塩尻市を舞台に開催される今年で31回を数える歴史ある短歌大会。31回目の今年のお題は「顔」。自由詠と合わせて二首投稿したうちの「顔」の方で選んで頂きました。

 

入選歌:題詠(顔)

ほとぼりが冷めたあたりで顔を出す土竜みたいな悔いがあります

 

この短歌を投稿する時に初めて知りましたが、土竜と書いて「もぐら」です。いつも思い続けていることをありのままに言葉にしただけの“ひっかかり”のない拙歌ですが、ひとつの悔いが成仏したようで有り難いです。これだから後悔はやめられません。

 

9月23日に塩尻市のレザンホールで開催された全国短歌フォーラムの会場前には塩尻市の名産品であるワインや葡萄にまじって地元小中学生の短歌も飾られていて、未来の歌人たちの作品も堪能できました。ランニングを好きになると食事や身体について自然と学んでいくように短歌を好きになると言葉や感情に機敏になるので、子供の頃から親しむのは大変に素敵なことだと思います。

 

選者三名の先生方による選評の中には、

 

「主観と客観の接点を見つける」

 

「自分の時間にだけは、嘘をつかないようにする、今しか詠めない歌は今詠む」

 

「作者が見つけた具体があると歌が立体的になる」

 

「なに(誰)を主人公にするか?」

 

「体感した歌にはリアルな空気が出る」

 

「題詠は辞書を引け、コンテストにはオリジナルの切り口が不可欠」

 

など、宣伝会議のコピー養成講座で教えられた教訓そのままの言葉が飛び出して、改めてコピーと短歌の類似性を考えさせられました。そして、たくさんの秀歌に触れられてまた自分の中に短歌ブームが訪れる気配です。交通安全週間で多くのパトカーがひしめく中、高速を飛ばしてやってきた甲斐がありました。

 

表彰式後の受賞者による記念撮影では、おじいちゃん、おばあちゃんの匂いがして老若男女を惹きつける短歌っていいなぁとしみじみとしてしまいました。カメラマンさんに「お父さん、もう少し寄って!」って何度も言われている方がいて、お年寄りにそんなに声を荒らげなくても…と待っていたらそれは僕のことでした。前日に散髪までしたのに。この模様は10月21日14時からNHKのEテレでオンエアされるようなので、「お父さん」らしい自分をしっかりチェックしてみます。

 

この日の司会は、歌人の穂村弘さん。著書を通してその人となりを勝手に知った気になっていましたが、初めて肉声を耳にしてビックリです。想像より更に穏やかで物腰柔らかなお話ぶりでした。以後、短歌やエッセイを拝読する際はご本人の声で再生させて頂きます。

 

たくさんの収穫と気付きのあった塩尻での一日。投稿歌の選者をなされた馬場あき子先生、佐佐木幸綱先生、永田和宏先生、入賞作品の世界観を引き立てる素敵な写真を撮影いただいたカメラマンの皆様、そして全国短歌フォーラムin塩尻の関係者、スタッフ各位、素晴らしい機会を設けて下さいましてありがとうございました。また来年も投稿させて頂きます。

 

 


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