第54回宣伝会議賞で見事ファイナリストとなり、見事受賞を逃しました。「また今年も応募できるから良かったんだ」と、コピーライターの門田さんに頂いた言葉を胸にまた出直しです。

 

ファイナリストに選ばれた作品は、アサヒグループ食品(アマノフーズ)さんの課題で、

 

うちの旦那はまだ食べたことがないと思っています。(52歳 主婦)

 

 

(52歳 主婦)を付ける、いわゆる設定ものはあまり好きではないですが、このコピーはある程度の年齢を重ねた人の言葉でないと時間経過が表現できず、説得力が出ないので入れました。これが無かったら恐らくこのコピーはファイナルまで残らなかったと思います。

 

今回はCMが多く占め機能的なコピーがファイナリストに多く残る中、なぜこのコピーが残っていたのか?その答えを探そうとすると宣伝会議賞のどツボに嵌りそうなので、あまり深く追求することはしません。きっと時の運です。

 

今年の宣伝会議賞は3課題x50本で計150本応募しましたが、その中でもアマノフーズさんのこの課題は力を入れた課題。だからこそ自信のあるコピーもありましたが、最後まで残ったのは応募したのも覚えていないようなこの作品。“宣伝会議賞あるある”と言えばそれまですが、自分の“コピーモノサシ”が狂っているんじゃないかと不安になります。

 

宣伝会議賞は本当に難しい。年々狭き門になり1次を通過するのも大変です。こんなにも難しいのに毎年受賞者が出るんだからすごいもんです。受賞されたみなさん、おめでとうございます。

 

受賞を確実なものにするには遠視用、近視用、乱視用、色、サングラスなどなど、どんな状況からでもコピーがしっかり見えるメガネを数多く揃えるしかありません。しかし当然のことながらどれも非売品です。裸眼で見えるように視力を上げるべく遠くの山々を眺め続けるしか道はないのです。遠すぎてまるで見えない宣伝会議賞の頂きを見つめ続けるほかはありません。

 

 


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