ひとりで仕事をしていると会社員時代に比べて人と話さない時間が圧倒的に多くなるので、その分、コーヒーの量が増えました。
コーヒーに含まれるカフェインを摂り過ぎると身体に悪い!いやいや、カフェインを毎日摂るのは身体に良い!!半年に一度はカフェインに関するニュース記事がYahoo!のトピックスにあがっている気がします。いつも気になって見てしまうけど、すぐに忘れてまた毎日コーヒーをがぶがぶ飲み続けている。
カフェインとは
コーヒーの最も特徴的な成分で、お茶やココア、コーラなどの食品にも多く含まれています。カフェインの効能としては、眠気覚ましなどの興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などが広く知られていますが、このほかにも「自律神経の働きを高める」 「集中力を高め作業能力を向上させる」 「運動能力を向上させる」など、様々な効果が明らかになっています。(全日本コーヒー協会)
コーヒー側が語るカフェインには功罪の功しか書かれていない。
カフェインの取り過ぎは「低カリウム血症になる原因の一つと考えられる」(野田教授)。カリウムの血中濃度が下がると不整脈や筋肉の細胞が壊れる現象などが起き、最悪の場合、死亡することもある。カフェインは利尿作用があるため、カルシウム不足の人が過剰摂取すると、カルシウムが多く体外に排出され、骨粗しょう症になる可能性が高まるといわれる。肝機能が弱い人は、高血圧になるリスクも上昇する。妊婦がカフェインを過剰摂取すると危険だ。流産や胎児の発育の遅れを招く恐れがある。(日本経済新聞)
さすがに新聞は功罪の罪の部分にも言及してた。
わざわざ身体の為にコーヒーを飲んでいないから、「適量」の発想がない。ネットで検索してみると平均的な成人でコーヒー1日3〜4杯が「適量」だそうだ。1日6〜7杯のぼくにとっては午前中でクリアしてしまいそうな量。もうすっかりカフェイン中毒かもしれない。寝ている時にふくらはぎがつったり、マラソン前に1日〜2日コーヒーを断つとすごい頭痛に見舞われたり、寝始めて1時間でトイレに行ったり、思い当たることばかり。
それでも減らせないのは、コーヒーが頑張りたい時もリラックスしたい時も欲しくなる都合の良い美味しい飲み物だから。さあ仕事しよ!で、コーヒを淹れ、ちょっと休憩しよう!で、またコーヒを淹れてしまう。それは外出している時も同じで、仕事をする為に喫茶店を探し、ひと息つきたい為に喫茶店を探している。だからこのコピーを初めて見た時は、グっと来た。
がんばる人の、がんばらない時間。
岩崎俊一 ドトールコーヒー
「がんばる人の」でハートを掴まれ「がんばらない時間」に優しく抱かれる。背景にはコーヒー香る落ち着いた店内の雰囲気も表現されている。がんばる人の味方ドトールコーヒーでもあるし、ひと息つきたい人のドトールコーヒーでもある、根が頑張り屋さんの勤労大国、日本人すべてに向けられたとても優しいメッセージ。
このコピーが登場した2010年頃、多くのコーヒースタンドが豆やローストの違いに焦点を当て“本格感”と“ハイセンス”さをウリにしていた中、ドトールコーヒーはコーヒーの味に言及することなく、ブランドイメージを向上させることに成功したと思います。ぼく自身もドトール見直したし。
先日発表された顧客満足度調査(サービス産業生産性協議会2016年度)でもドトールコーヒーはスタバやタリーズなどを抑えて1位になっていた。しかも2年連続とか。ちょっとびっくり。この結果もひとえに「がんばる人の、がんばらない時間。」から始まったドトールのブランド戦略の賜物ではないかと勝手ながら思います。
いいコピーって商品のど真ん中にきちんとあるのに、商品を外しても言葉として成立してしまうのが素敵です。ぼくが仕事に息抜きにコーヒーを飲み過ぎてしまうのも、本当はこのコピーが原因かもしれません。