長野マラソンは制限時間5時間と厳し目の設定。記録を狙うランナーも多いのでスタート前は何となくピリピリ感の強い良い大会です。

 

ぼくの出走歴は、

 

2014年 食中毒でDNS スタート地点に計測チップを返しに行く

2015年 3時間15分28秒(ネット)

2016年 3時間31分17秒(ネット)

 

と、たった2回しか走っていませんがコースは変化に富んでいるワンウェイコースなので、はじめて長野マラソンを走る方はあらかじめコースの予習をされることをおすすめします。

 

ということで、今回は過去2回参加した長野マラソンのコースの感想をご紹介させて頂きます。

 

スタート〜大門(約5.8km地点)
1万人がスタートしますので最初はもちろん大渋滞。ただしガチンコランナーが多いせいかペースの落ち幅は他の大会よりも少ない気がします。スタート後しばらくは静けさの残る朝の市街地を走りますので、アップのつもりで焦らず淡々と流れに身を任せて進むのが正解。コースはほぼ平坦ですが交差点を90度に曲がるカーブが3回ありますので接触には注意が必要です。国道19号を進みJRの高架をくぐったら5kmの給水地点。緩やかに登りながら善光寺前の大門へ向かいます。まだまだ脚は元気ですが、大門への登りは依然渋滞気味なのであまり張り切らない方がいいです。そしてこの区間は朝ということもありゴミ袋をかぶるなどの防寒対策が必要になるかもしれません。

(静寂が包む朝の市街地)

 

 

大門〜ビッグハット(10.4km地点)
大門を左折すると、長野マラソンのハイライトのひとつ「善光寺の表参道」を一気に下ります。沿道の応援も多く身体も暖まる頃合いなので、ここで集団は一気にペースアップしますがリラックスして風に身を任せて下るのが吉。テンションの上がり過ぎにご注意ください。坂を下り終えて長野駅前の末広町交差点を右折すると沿道の応援も一段落して国道19号へ。この辺りから集団もばらけはじめてゆとりを持って走れるようになります。陸橋のアップダウンはありますが道幅が広く見晴らしも良いため気分的には苦にならないでしょう。今までの7kmは準備運動だと思って「よし!ここからスタートだ」って呟いてください。陸橋を過ぎると県道372号線へ左折。ここも道幅が広くフラットなので風がなければ走りやすい区間。10km地点を過ぎると前日受付をしたビッグハットが左手に見えてきます。

(善光寺の表参道を一気に下る)

 

 

ビッグハット〜エムウエーブ(17km地点)
ビッグハットを過ぎてしばらくすると片側一車線の道に入ります。多少狭くなりますが、この頃には渋滞は解消されていますので走りにくさはありません。むしろ長野市郊外の住宅やお店を横目に見ながら地元感を肌で感じられる散策好きには楽しめるエリアです。13km過ぎに見える清掃センターの大きな紅白のエントツが本レース最初の河川敷堤防コースへの目印です。後半にイヤ!というほど堤防を走りますが堤防の入り口は必ず登りになるので地味に脚にきます。堤防を約1km走ると再び市街地へ、この辺りからエムウエーブに向かって沿道の応援が増えますので、またまたテンションがヒートアップ。しかもコースが対面式となるので、たくさんのランナーの姿を横目に走ることができます。応援する方はエムウェーブ近辺がおすすめです。

(エムウエーブをぐるりと一周)

 

 

エムウェーブ〜ホワイトリング(25km地点)
熱い応援を全身に浴びながらエムウェーブを1週し、再び県道372号線へ。次のターゲットはいよいよ難関「五輪大橋」です。普段は人の入らない有料道路ゆえに登りはきつく傾斜(バンク)もあるので走りにくいです。その上ここは強風が吹き抜けやすい場所。個人的には長野マラソンのコースで最も泣きたくなる場所です。(昨年は春の嵐が吹き荒れこの場所で相当な脚と根性を使いました。)五輪大橋を終えるとすぐに中間地点です。抜けの良い片側二車線の道を走りますが、抜けが良すぎてスピード感が感じられない我慢のエリア。五輪大橋で脚を使った影響かじわじわと疲労感が出始めます。県道372号に別れを告げるといよいよ後半戦!ここで考えるべきことは「まだ半分か」ではなく「もう半分か」です。

(風がキツイ五輪大橋)

 

 

ホワイトリング〜ふたこぶラクダ(約31km地点)
ホワイトリング前の給水をしっかりとっていよいよ25kmを通過。千曲川に向かって地元道を南下します。応援も民家もまばらになりますので、己との勝負の始まりとも言える区間。ここで脚が残っていないとこの後の堤防エリアは精神的にきついかもしれません。“自分より少しだけ早いペースの人を見つけて引っ張ってもらう”作戦もアリです。今までは長野市の街並みとオリンピック施設を堪能してきましたが、ここからは自然と千曲川を楽しむエリア。天気が良いとラッキー、悪いと修行です。千曲川を越えて上信越自動車道をくぐり抜けると30km地点。30kmの壁にふさわしい二つの緩やかなアップダウンが出迎えてくれます。この通称「ふたこぶラクダ」長野マラソンの公式サイトにも掲載されている後半の難所。普段はへっちゃらな坂も30kmを走ってきた脚には堪えます。腕を目一杯振って上がらない脚を動かし、前傾姿勢の気合いMAXで乗り切るしかありません。

(脚が出ないふたこぶラクダ)

 

 

ふたこぶラクダ〜典厩寺入口交差点(約39.5km地点)
上信越自動車を再びくぐり抜けて、いざ千曲川堤防コースへ。信州の山々を見渡しながら春の空気を思い切り吸える長野マラソンの“絵になる”エリアのはず…。が、ぼく自身は過去2度走りましたが走力不足のおかげで辛かった思い出しかありません。あまりの苦しさからほぼ「無」の状態で走っていたと思われます。千曲川を南下し橋を渡ってまた北上する。ゴールの南長野運動公園が見えているにも関わらず一向に近づかないもどかしさが精神的なダメージを蓄積させます。記録を狙う方はこの最後の堤防エリアでどれだけ粘れるかがポイントです。天気が悪い時は特に。

(無限ループの堤防)

 

 

典厩寺入口交差点〜南長野運動公園(フィニッシュ)
永遠とも思われた堤防にお別れして典厩寺入口交差点を左折するといよいよ残り2.5kmの直線フラットのビクトリーラン。沿道の応援も多く先ほどまでとはまるで違う華やかな雰囲気に様変わり。脚を残している人はここで応援の力を背に最後の気力を絞り出すことが可能です。「目指せ100人抜き!」そしていよいよゴールの長野オリンピックスタジアム内へ、ちびっこチアリーディングの女の子たちとのハイタッチを楽しむ余裕があれば最高のフィニッシュを迎えられるはずです。スタジアムに入ってすぐにゴールではないので少しだけ面食らいますが野球場の人工芝の優しさを利用してもう一段ギアを上げ歓喜のゴール!ゴール後は流れ作業のままにメダルをかけられタオルをかけられ、おにぎりとスポーツドリンクを手渡される大変便利なシステムとなっていますのでストレス無く帰りの準備にとりかかることができます。「あ〜きつかった、でもまた走りたい」長野マラソンにはそう思わせる力があります。

(笑顔のビクトリーロード)

 

 

以上、長野マラソンのコースを振り返ってみての感想でした。

 

長野マラソンはボランティアの方や沿道で応援される方も多く、街をあげて大会を盛り上げてくれる何度でも走りたくなる素晴らしい大会です。四月の長野は雪もあれば夏のような日差しもあり天候の予測が難しいですが、そんな気まぐれな自然現象をも楽しめる変化に富んだコースです。今年もたくさんのランナーにとって素晴らしい大会になりますように。ぼくは東京から大会の成功をお祈りしています。

 

※コース画像はすべて公式コースムービーからの引用です。

 

 


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