旅先でするランニングやLSDの心配事と言えば、トイレと自販機の場所の確保。コンビニや整備された公園が至るところにある都市部なら何なく辿り着くこともできますが、大自然に囲まれた山村地域ではそうも行きません。そんな時、重宝するのが道の駅です。

最近の道の駅は設備も充実、施設も綺麗、その土地の名産や食事も楽しめるとあって、旅とランニングの両方を満喫したい旅ランナーにはとてもありがたいスポットです。

 

普段は東京で暮らしている私ですが、年に数回は故郷の長野県にプチ移住をしています。移住の楽しみのひとつは美しい風景と空気の中をひたすら走る故郷ランニング、いわゆる郷ラン。この二拠点生活をもう10年近くしていますが、走り飽きるどころか、どんどん新たな魅力に気がついてしまい、東京で暮らすモチベーションの低下が著しい昨今でございます。

そんな旅ラン気分を味わえる郷ランも、ひたすら同じ道を走っていては、ただの部活ってことで、距離や負荷が異なるランニングコースをいくつか作り、その時の気分に応じて走り分けています。コースの軸となるのは長野県の北信地方と新潟県を結ぶ国道117号線、日本一の長さを誇る千曲川を横目に見ながら南北に伸びる自然豊かな道路です。

 

その国道117号線沿いの野沢温泉村虫生(むしゅう)地区に2019年「道の駅 野沢温泉」がオープンしました。自然の中を貫く幹線道路、あたりにコンビニも公衆トイレも存在しない土地に降臨した道の駅は、まさにオアシス。今ではお買い物や食事処として、ドライブやサイクリング、ツーリングを楽しむみなさんはもちろんのこと、地元の方にも重宝されています。

そんなみんな大好き「道の駅 野沢温泉」、実は旅ランの拠点としてもおすすめのスポットなんです。誰に聞かれたわけでもございませんが、その4つの理由を道の駅ヘビーユーザーでありながら郷ランナーでもある私からご紹介させていただきます。

 

理由1|立地条件が素晴らしい!

千曲川の東側に位置する道の駅 野沢温泉。川を挟んだ西側にも昔ながらの生活道路(県道408号線)が整備されていますので、東西の道に架かる橋を渡れば大きな周回コースに様変わり。道の駅を出発して、ワンウェイで道の駅に帰ってくることができるのです。四季折々の風を肌で感じながら、美しく懐かしい田園風景を舞台にしたランニングは、これぞ旅ランと言うべき醍醐味を味わうことができます。あふれる旅情がとまりません。

 

道の駅 野沢温泉を出発!(雨の日は霧も楽しめます)

国道117号線を北に1kmほど進み真っ赤な市川橋を渡り対岸の県道408号線へ

県道408号線を、JR飯山線の線路沿いに6Kmほど南へ(こちら側の道はほぼ平坦で脚にやさしい)

いいやま湯滝温泉の近くにあるスカイブルーの湯滝橋を渡り国道117号線へ戻ります

対岸に走ってきた県道を眺めながら、5km北上して道の駅へ(こちら側の道はアップダウンありで脚に厳しい)

距離にして約12kmの道のりに信号はひとつもありません。交通量も少なく、場所によっては歩道が整備されているので安全。人っ子一人いない時もざらにありますので、景色を眺めながら快適に走り切ることができるコースです。運が良ければJR飯山線と並走することができますし、極まれに野生のカモシカとの出会いもあります。もし距離が物足りないぞ、という方がおられましたら、スカイブルーの湯滝橋を渡らずに、もうひとつ先の白い柏尾橋を利用するコースであれば20kmは稼げます。

 

理由2|食事とソフトクリームが美味しい!

旅ランで心が満たされたところで、次はお腹です。心配いりません、どうしようもない空腹感は、道の駅にある「農家レストラン」が満たしてくれます。定番メニューから地元の名産を使ったオリジナルメニューまで多彩なラインナップが用意されていますので、ガッツリ派もヘルシー派も大丈夫。おすすめは、道の駅のお隣で製造している自家製豆腐を使用した豆腐メニュー、疲れた筋肉たちへタンパク質補給もバッチリです!

 

食事のあとは、ソフトクリームにチャレンジしていただきたい。普段は甘いものを我慢している方も、せっかくの旅だし、走ったあとだから、と罪悪感も薄れているはず。信州白樺高原長門牧場産のソフトクリームは濃厚なのに後口爽やか。すぐに溶けますが、それを上回る速さで食べきることができる美味しさです。

 

道の駅で焼いている自家製パンはテイクアウトで最高のおやつに変身!

 

理由3|お土産が充実!

画像:道の駅 野沢温泉公式HPより

旅の思い出を脚だけに独り占めさせるのはもったいない。そこは道の駅ですから、農産物直売所とオリジナリティの高いお土産を揃えた売店の2店舗が常設されてございます。この地を訪れた証としてお土産選びもお楽しみください。

ここじゃなくても買えたじゃないか、そんな信州定番お土産を買うもよし。

 

ここでしか買えない超絶オリジナルな映え系お土産を買うもよし。

 

野沢菜、はと車、たけのこ汁、もろこしを食うクマなど、いかにも野沢温泉なエコバッグや缶バッジはプレゼントにもおすすめ!

 

画像:道の駅 野沢温泉公式HPより

地元の方に大好評の手づくり豆腐、もうスーパーの豆腐には戻れません。

 

理由4|温泉が近い!

お腹が満たされ、ワンアンドオンリーなお土産もゲット、残った疲れには、当然ながら温泉の一択です。村名に「温泉」がつく唯一の地、野沢温泉村には無料で入浴できる13もの共同浴場がございます。尋常じゃない硫黄の香りと、これまた尋常じゃない湯の花ただようお湯は、ランニングで疲れた身体に効かないわけがありません。道の駅 から温泉街までは6~7km離れていますので、お車での移動後に村営の駐車場を利用して、ぶらぶらと散歩がてらに湯巡りをお楽しみいただくのがよろしいです。

 

泉質よりもくつろぎ体験を重視される方はいいやま湯滝温泉がおすすめです。道の駅からは4kmほど、先程ご紹介したランニングコースの途中にございます飯山市が運営する温泉入浴施設です。こちらは550円の入浴料と引き換えに千曲川の景色を楽しみながらの入浴が満喫できます。泉質こそ野沢温泉に劣るものの、お休み処や食堂もございますので、湯上がりのひと時をのんびり過ごされたい方はこちらがよろしいです。野沢温泉の共同浴場にはシャワーなど今風の設備もございませんので、きちんと身体を洗いたい派も湯滝温泉へどうぞ。

画像:いいやま湯滝温泉公式HPより

 

駆け足でお伝えさせて頂いた旅ラン with 道の駅 野沢温泉。今なお続くコロナ禍のなかでは自由にランニングを楽しむこともままなりませんが、ここならランニング中に人とすれ違うことは滅多にございませんから四季折々の美味しい空気をエネルギーに思い切り走ることができます。思い出を脚で稼ぐ旅ランナーに忘れられない旅ランを、道の駅 野沢温泉の春夏秋冬とともにお楽しみください。

 

あ、冬は雪が降るので走れません。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。