テレビをつければ駅伝ばかり。駅伝のルールを古臭いなんて思われる方には苦痛な週末が続きます。しかしながら駅伝好きにも大変な季節なのです、せっかくの週末をずっとテレビの前にいなければなりませんから。必死の思いで襷を繋ぐランナー達とそれを家でダラダラ見ている自分とのコントラストにプチ自己嫌悪になることもしばしば。駅伝好きにも大変な季節なのです。(画像引用:日本郵政YouTubeチャンネル)
さてクイーンズ駅伝2018まで一週間、お楽しみの順位予想も遅きに失した感がございますが順位予想です。まずは全22チームの精鋭、エントリー選手はこちら。
クイーンズ駅伝ともなれば個々のネームバリューが強すぎて予想がぶれます。そして好きなチームや選手が増えてくるわけですから情にも流されます。さらに『マラソンMGC問題』ときたら予想が当たる気がしません。上位チームの主力選手の多くはマラソンも走るランナー、残された二回のチャンスに東京オリンピック出場をかけるエースたちが、マラソン練習で疲労を溜めるなかクイーンズ駅伝にピークを合わせることは現実的ではなく、もちろん出走しない選択肢も大いにある中での予想は困難を極めるわけです。
例によって今回もネットの情報と勘だけを頼りに、クイーンズエイト+3の上位11チームのオーダーと順位予想を大発表させて頂きます。
1位 JP日本郵政グループ |
│予想区間オーダー
鍋島莉奈─宇都宮恵理─鈴木亜由子─太田琴菜─関根花観─寺内希
ホームページに「クイーンズ駅伝への挑戦」を開設したJP日本郵政。日本代表3名を擁するなど個々の力が注目されますがチーム力の高さもトップクラス。当然ながら優勝候補の筆頭に。北海道マラソン優勝から三ヶ月、エース鈴木さんがMGC獲得済みなのは追い風、その姿をエース区間で見たい。半端ないコンディション維持力でどんなレースでも外さない鍋島さんの存在は全チームの脅威、今回は1区区間賞候補。距離と走力をジリジリ伸ばしている宇都宮さん、高い駅伝力でお馴染みの寺内さんなど伏兵にも実力者が揃う。2区は宇都宮さんと樽本さんの争いか。そして昨年4区で素晴らしい走りを見せた柴田千歳さんには今年もひと花咲かせて欲しいが、厳しいか。レギュラークラスでもメンバーから漏れてしまう層のぶ厚さを誇るJP日本郵政。不安材料を挙げるとするれば三本柱の一角、関根さんのコンディション、そしてトラックシーズンに姿を見せなかった寺内さんの状態も気になる。しかし、そんな不安を吹き飛ばすかのように太田琴菜さんが走れそう。4〜6区はコンディションを重視した流動的なオーダーで、ラストはライバルチームを突き放す。
2位 第一生命グループ |
│予想区間オーダー
嵯峨山佳菜未─原田紋里─田中智美─飯野摩耶─佐々木文華─出水田眞紀
実力者が揃う第一生命は多彩なオプションを持つ最もオーダー発表が楽しみなチームのひとつ。そのオーダーを更に難しくするのはエース上原さんとマラソンリオ代表田中智美さんの両マラソンランナー。飛車角の二人がMGCを懸けて大阪国際に照準を合わせるのであれば駅伝回避もなくはなく。田中智美さんに関してはもう一度マラソンを走るのかどうかも不透明。動かないのは昨年区間2位と快走した飯野さんの4区のみ。故障明けとは言え気持ちで押せる湯田向日葵さんは駅伝に欠かせない戦力、昨年1区〜2区で素晴らしい走りを見せた嵯峨山さん原田さんのコンビは代え難い存在、ルーキー出水田さんはトラック、ロードあらゆる距離をこなせるオールランダー。しかし問題は3区と5区。東京オリンピックを走る上原さんの姿から逆算すれば今年の駅伝は回避と予想。逆に田中さんはこの駅伝に合わせて絶好調と妄想、久々の3区へ起用。ルーキーに主要区間を走らせない傾向がある山下監督の采配からして5区は昨年同様佐々木さん、そしてアンカーには出水田さん。まっさきにまっすぐに、2018年版第一生命のオーダーはこれでどうでしょう?山下監督は前年とオーダー変えがちだから全然違うかな。
3位 パナソニック |
│予想区間オーダー
渡邊菜々美─森田詩織─堀優花─戸部千晶─森田香織─内藤早紀子
ディフェンディングチャンピオンのパナソニック。勝者は動かずがセオリーであれば昨年と同オーダーにしたいところ。昨年区間賞でチームを優勝に導いたエースの堀さんは不動の3区、ルーキーながら2区区間賞の渡邉さんは既にエース級の風格、繋ぎ区間に起用するには惜しい存在に成長した今年は1区抜擢を予想。昨年5区を区間4位と好走した森田詩織さんの状態が心配、今回は繋ぎ区間にまわる可能性が大きいと見る。その穴を埋めるのはもちろん双子のお姉さん森田香織さん、今年は世界ハーフ代表に選ばれるなど充実の一年、後半の勝負どころに起用しパナソニックの2連覇を託す。トラック中心に取り組むチームは今年に限ってはアドバンテージのはず、ただし優勝した昨年を100とすれば今年は90くらい、連覇には一歩届かずフィニュッシュと予想。
4位 豊田自動織機 |
│予想区間オーダー
山本菜緒─前田梨乃─萩原歩美─ヘレンエカラレ─沼田未知─林田みさき
エース福田有以さんが元気であれば優勝候補の筆頭に名を挙げたい今年の豊田自動織機。その福田さんが5月以降パッタリとレースから名前が消えたのが不穏中の不穏。夏に距離を踏めず今年は出走しない可能性も。しかしながら山本さん、萩原さんといった力のあるメンバーが復調してきたのは頼もしい限り。その山本さんのスピードを1区で、萩原さんには福田さんの代わりにエース区間の3区を任せるしかない。2区は走力も調子も上向きの前田さん。アンカリンジさんの定位置だった4区は新人のエカラレさんへ、仙台育英卒で言わば地元凱旋、区間賞候補。5区は例年ならば沼田さんで決まりでしょうが、マラソンも視野にある中で迷うところ。そして6区は今年もキャプテンの林田さんに、10,000mでPBを出すなど今年は昨年区間4位以上の走りが見れるかも。ただ沼田さんが出場しない場合は5区林田さん6区菅野さんのオーダーも考えられる。どの選択肢を選んでもクイーンズエイト入りは間違いなし。
5位 ヤマダ電機 |
│予想区間オーダー
清水真帆─市川珠李─筒井咲帆─石井寿美─竹地志帆─西原加純
昨年1区石橋さん、2区渋谷さんの代わりとなる新戦力は?今年の西原さんの調子は?ヤマダ電機の気になる点はこの二つ。直前の記録会や東日本女子駅伝の1区でも好走したルーキー清水さんを1区に、2区は今年3,000と5,000でPBを出した市川さんの駅伝デビューを予想。そして大黒柱の西原さん。最近の記録会ではDNSが続き心配、エース区間を走れる状態にあるのかどうか。4区は実績の石井寿美さんか移籍してから絶好調の鈴木翔子さんかで迷うところ。昨年6区区間賞の竹地さんを今年は5区に起用、東日本女子駅伝でも10k区間を走るなど走り過ぎは懸念されるが、それを含めてもっと評価されてもいいランナー。そして今年のエース区間は筒井さん、上向いてきた今の調子ならば他チームのエースと張り合えるはず。よって今年の西原さんはアンカーでクイーンズエイトを死守する役割に、エース区間を外れた西原さんはきっと強い。例年主力の調子が揃わずに今ひとつ乗り切れない印象のヤマダ電機ですが、今年は主要区間に『三本の帆』を擁するヨーソローなオーダー、いい風が吹けばワンチャンスあり。
6位 ダイハツ |
│予想区間オーダー
吉本ひかり─前田彩里─松田瑞生─久馬悠─大森菜月─竹本香奈子
ジワジワと個々の力が戻りつつあるダイハツ、優勝を射程圏内に捉えたダイハツの悩みどころと言えば前田さんのマネジメント。マラソンか駅伝か、それとも両立か?昨年大会MVP5区区間賞の力は優勝には欠かせない大戦力、でもやっぱり故障が怖い、今年は最も負担が少ない2区起用を予想。1区吉本さんは昨年区間4位と完全復活、今年も1区で超期待!MGC獲得済みの松田さんは定位置の3区でご自慢の腹筋を披露、ベルリンマラソンを走り終え本調子ではないとは言えクイーンズエイト入りには松田さんの力が頼みの綱。大森さんは調子上向きと見て初の主要区間を任せたい。そしてアンカーは竹本さんでスベらない展開に、JP日本郵政の寺内さんとのアンカー勝負が今年も見れるか。(昨年は僅差で竹本さんの勝ち)大砲の影に隠れてしまいがちの4区にも注目。今年は久馬悠さんが当確とみる。ベストな布陣ではないが大きく崩れる気配もないダイハツを6位に。
7位 京セラ |
│予想区間オーダー
松田杏奈─藤本彩夏─山ノ内みなみ─藤田理恵─堀口あずき─足立由真
プリンセス駅伝2位の勢いでクイーンズエイトの牙城を崩せるか。予選会では故障明けで2区に起用された松田さんの仕上がり具合がクイーンズエイト入りを占う最大のポイント。今回は仕上げてきているという“理想”を選択して1区に起用。そして今やいきなり大黒柱、3区の山ノ内さんには区間賞を狙う走りを期待したい。1区の着順次第では3区終わりでトップに立つ京セラが見える。仮に理想論ではないケースでも5区の堀口さんに9〜10番手で渡せばクイーンズエイト圏内に顔を出せるはず。5区終了時点での7位を守るのはアンカー足立さん。予選会では1区で思うように力を出せなかったがその分を本戦で発揮し初のクイーンズエイト入りを決めて欲しい。3区と5区の2枚看板が健在な状態で望めるチームは少なく今年は京セラにとって捲土重来の大チャンス。
8位 ワコール |
│予想区間オーダー
一山麻緒─谷口真菜─福士加代子─清水麗奈─坪倉琴美─長谷川詩乃
プリンセス駅伝2018優勝で波に乗るチーム、予選会の勢いそのままに本戦に殴り込みたいところ。が、しかし、優勝インタビューで永山監督が「本戦ではオーダーを変える」と宣言。当初のプラン通りなのか?ただのリップサービスか?ただ、ワコールの目標をクイーンズエイトに置くのであれば1区での出遅れは致命的。プリンセス駅伝では1区の遅れを2〜6区がカバーして優勝まで挽回したが強者が揃うクイーンズ駅伝での1区1分の遅れは取り返しのつかない数字。そう考えると層の薄いワコールができる最善の策は例年通り一山さんでスタートダッシュを目論むこと、そして走れている福士さんで流れに乗ること。1区の一山さんがシカケまくって集団をちぎれるか?大阪国際を見据える3区福士さんがどこまで力を出しきれるか?プリンセス駅伝で悔し涙を流した長谷川さんには本戦での挽回を期待!さらに予選会を優勝した経験は谷口さん、清水麗奈さん、坪倉さん、そして長谷川さんらルーキーの背中を押してくれるはず。すべてはクイーンズエイト入りのために。
9位 天満屋 |
│予想区間オーダー
西脇舞─三宅紗蘭─前田穂南─松下菜摘─谷本観月─小原怜
9月のベルリンマラソンでMGCの出場権を獲得した小原さん、同じくベルリンマラソンを走った前田さんは既にMGC獲得済み。この二人の区間配置が天満屋の順位を決める。マラソン明けながらもマラソンと駅伝を両立する天満屋の流れからすれば前田さんはエース区間の3区、そして功労者小原さんは6区と予想。ただ二人に本調子を期待するのも酷なこと、今年は二人とも区間10番以内で走れば充分。そうなると確実に計算できるランナーは1区の西脇さん、いい流れを終盤まで持続できるのか?最終盤はワコールとの一騎打ち、クイーンズエイト入りをかけたアンカー勝負は解説の増田さんの喋りにも注目。重友さんが引退されて層の薄さは気になるが高校生ルーキーのスピードにも期待。
10位 積水化学 |
│予想区間オーダー
佐藤早也加─森智香子─松﨑璃子─高野みなみ─中舎朱音─湯澤ほのか
予選会を回避した主力の二人、森さんと中舎さんが復帰するとの超楽観的推測を前提とした積水化学の予想。森さんはギリギリ間に合うも本調子ではなく2区へ、予選会の5区を直前の怪我で回避した中舎さんは軽症とみて5区に配置。今や積水化学の顔となりつつある佐藤さんにとってクイーンズ駅伝は地元凱旋の晴れ舞台、予選会区間賞の切れ味を本戦でもアピールできるか?力強さを増した海外武者修行中の松﨑さんが3区で区間賞争いをしたら面白い展開に。しかしながらクイーンズエイトには僅かに足りない、やはり桑原さんが退部された穴は大きく…。そんなことを言っても仕方ない、今年は積水化学のタイミングではないだけ、クイーンズエイト入りする来年へ向けて糧となる駅伝を期待したい。
11位 資生堂 |
│予想区間オーダー
吉川侑美─須永千尋─高島由香─岡本海愛─田中華絵─真柄碧
1区のスペシャリスト竹中さんが引退されたマイナスを田中華絵さんが移籍してきたプラスでカバーできるとしたら今年もクイーンズエイト入りか?しかし資生堂の生命線でもある3区専用マシーン高島さんがマラソンランナーに変貌。例年通りの強さを惜しみなく披露する保証はどこにもなければ、それだけで資生堂の戦力は相当にダウン。このマイナス材料を補える明るいニュースをルーキーがもたらせるのかは今のところは未知数、昨年の日本インカレ10,000mを制した期待の今村咲織さんも今年はここまで出走なし。スピードもある吉川さんに1区を託して高島さん終わりで3位以内に押し上げるいつもの作戦が今年も炸裂できるのか。残念ながら今年は届かず3区終わりで6位と予想。強さと美貌を兼ね備える資生堂、ここ数年の移籍者頼みのチーム編成ではクイーンズエイト入りはやや厳しいか。
以上、クイーンズ駅伝2018上位11チームの順位予想でした。8位は天満屋かワコールかで悩みましたがワコールを選択。力的には天満屋がリードするもプリンセス駅伝を制した勢いとチーム力を買いワコールを8位へ。こんなもの見せられたら応援したくなります。単純です。
【25日(日) ひる11時50分 #TBS 系列生中継】
女子駅伝日本一が決まる「#クイーンズ駅伝」#ワコール さんから動画もいただきましたのでこちらをどーぞ
「強く、美しく今年はクイーンズ8入るゾ〜
チームワコールは顔晴ります」」
音楽は著作権の関係上 カットしてます#DAPUMP #USA #wacoal pic.twitter.com/O1WWnzICNk— クイーンズ駅伝まであと7日 TBSテレビ陸上 (@athleteboo) 2018年11月16日
毎度のことでございますが、今回の順位予想もあくまで個人の妄想と願望が入り交じるものでございます、選外になったチームと選手のみなさまには大変申し訳ない気持ちでおります。ちなみに12位は九電工です。ユニバーサルも上位を伺うチャンスありと見ていたのですが、驚いたことに木村友香さんが退部されたようなのでチームとしては大きな痛手。
あとはレース当日の調子次第、ピークを合わせられたチームが勝ちます。そう言ってしまえば予想する意味などないのですが、この答え合わせは11月25日(日)11時50分からテレビの前で、TBS系列で。
トヨタの福田さんが今一つだとは。京セラのあずきちゃんに期待します。彼女はトラツクの試合に出てない。苦手みたい。左足の使い方次第ですが。jpの関根さんが工夫の跡が見えますが。それとワコールの一山さんです。出すぎだ。くたびれが見えます。この3人です。
そうですね、京セラ堀口さんでクイーンズエイトを決めて欲しいですね〜。
織機は福田さん万全なら凄く強いと思うのです。本当は万全なのかもしれませんけど。
毎年、日本選手権では、優勝した選手が花束プレゼンターの少年少女が着ているT シャツの背中部分にサインを書くシーンが見受けられますよね。
短距離やフィールド選手は「サインっぽいサイン」を書いている人が多いです。桐生選手や山縣選手などのサインは「走っている姿」をイメージされたものが描かれています(画像検索してみたら、けっこう出てきますね)。
長距離選手ですが、よく箱根駅伝中継で学生ランナーさんがサインを求められている場面をしばし見かけますが、ほとんどは「楷書」だと思われます。それが実業団に入ると「プロ」意識が強くなるのか、「サインっぽいサイン」に変わる人もいるみたいです。トヨタ紡織陸上長距離部サイトの選手プロフィール欄には選手のサインも掲載されているのですが、ほとんどが「サインっぽいオリジナルのサイン」を作っておられるようです(ごく普通の楷書は2人だけでしょうか)。
あと川内優輝選手のサインも「楷書」ではあるのですが、自身の名前よりも座右の銘「現状打破」という言葉が中心に大きく記されています(実際のを見たことはないのですが、テレビ番組などでは結構見かけたことがあります)。川内選手が大会に出場するといつもサインを求める行列が出来、彼は一人一人に丁寧に応対されるそうです。これを見ると川内選手も早くから「プロ」意識を持っておられていて、サインというのも「作品」なのだなというのを垣間見ることができます。
天満屋がつよかつた。パナソニツクとワコールはいくと思つてました。京セラの5区の堀口さんは強くなるはずですが8番でした。
天満屋強かったですね〜、まさか2番になるとは。
それにしても第一生命と京セラはまさかの展開に。
来年のプリンセス駅伝で第一生命を見れるのは新鮮ですが。
予想も相変わらず全く当たりませんでした、また来年です!
吉冨さん中一日で大田原と大阪マラソン連続フルマラソン完走しました。
40km走の練習とは言えすごいですね、川内流なのか。疲れが心配ですが、さいたま国際が楽しみです。
クイーンズ駅伝の結果を受け、もしニューイヤーでトヨタ九州が優勝したら、監督さんが同じ高校出身で「アベックV」となりますね。
あー同じ高校なんですね〜、それはすごい。鳥取の人はマラソンすごいのかもです。トヨタ自動車九州も地味ながら強いですがニューイヤーを勝つのは本当に難しいことですね。