東京オリンピックマラソン代表を決めるMGCが注目を浴びた2019年、戦いを終えたランナーたちは舞台をクイーンズ駅伝に移して再び激突!って中継局のTBSはマラソン代表を決めた鈴木亜由子、前田穂南が出るぞ!一辺倒の触れ込みですが、マラソンと駅伝は別競技、この二人を3区で上回る選手の出現に期待。MGC?マラソン?そんなの関係ねえ、そんな駅伝に特化したチームや選手の意地が見たい。
クイーンズ駅伝2019、全22チームのエントリー選手はこちら。
昨年のクイーンズ駅伝は1〜8位までのタイム差が1分35秒の大混戦。逆に8位とシード圏外の9位は2分9秒もの大差がつく展開に。5区終了時点でクイーンズエイト争いが終戦を迎えるほど上位チームとその他の差が歴然だったわけです。今年も引き続きその傾向はありますが、エースに成長した佐藤早也伽さん擁する積水化学や木村友香さんを獲得した資生堂が戦力UPに成功、クイーンズエイト争いが熾烈になること間違いなし、今年は6区が面白い。
そんな大混戦のクイーンズ駅伝2019上位8チーム「クイーンズエイト」を予想してみます。
1位 豊田自動織機 |
│予想区間オーダー
福田有以ー山本菜緒ー萩原歩美ーヘレンエカラレー林田みさきー前田梨乃
序盤、中盤、終盤、スキがないスピードと強さを兼ね備える充実のオーダー、2019年の駅伝クイーンは豊田自動織機と予想。3区終了時点で3位以内、4区で首位に立つ後半勝負の計算。この一年で着実に強さを増したメンバーの中でもかつての走りを取り戻した萩原さんの存在は大きくエース区間を託したい。こちらも復調したエース福田さんを1区に起用し流れを作る。昨年区間賞エカラレさんには首位奪還の役割を。繋ぎ区間はトップレベルの織機は、1と5の区間配置がポイント。6区の前田さんも地力がUP、区間上位でゴールテープを切るはず。
2位 ワコール |
│予想区間オーダー
安藤友香ー金山琳ー一山麻緒ー谷口真菜ー福士加代子ー長谷川詩乃
MGCランナー3名を擁するワコール。昨年は5位躍進、今年はそれ以上のトップ3入りを睨む仕上がり。タフなランナーを揃えるワコールはコンディション次第でオーダーを組めるのが強み。単独走で力を発揮しづらい安藤さんを1区に配置、忍者走法だがスピードもある。例年1区で区間賞を争う一山さんはエース区間で勝負、ライバルチームの先行を許さない。変わらず好調を維持する福士さんは勝負どころの5区、小原さんや堀さんといったライバルたちにピタリと付いて離さない。昨年6区区間2位の好走を見せた長谷川さんでトップ3を死守する。
3位 パナソニック |
│予想区間オーダー
森田香織ー森磨皓ー渡邊菜々美ー内藤早紀子ー堀優花ー森田詩織
三連覇がかかるパナソニック。トラックの数字を見る限り過去2年に比べて個々の状態は若干下降気味。しかしながらここに来て1,3,5区の強烈な3本柱が上向き、今年も優勝争いに絡むのは確実。今季好調な森さんを2区で使えるのも好材料。アンカーに配置した森田詩織さんの状態が上がらなければ6区を内藤さんに4区をルーキー中村優希さんに変更する可能性もあり。トップ5の力が拮抗する今年は5区勝負になる、昨年同様に堀さんが区間賞の走りを見せライバルチームから30秒奪えれば三連覇も見えてくる。
4位 ヤマダ電機 |
│予想区間オーダー
清水真帆ー市川珠李ー筒井咲帆ー西原加純ー石井寿美ー竹地志帆
注目度は低いながらも毎年ひと区間は区間賞を獲得しクイーンズ8入りを果たす強豪ヤマダ電機。後半追い上げ型のレース運びゆえ今ひとつ中継カメラに映らないのはただただ残念。森唯我さんが1区区間賞の走りを炸裂していた頃が懐かしい。昨年に続き1区清水さんがいけるかどうか、2区に昨年6区区間賞でブレイクした市川さんを起用して前半から露出UP。エース筒井さんには区間賞を狙って欲しい、ここにいい位置で繋げればクイーンズ8は安泰。大黒柱の西原さんは今年はそのスピードを活かして4区でどうでしょう。3年連続区間賞、ヤマダ電機のお家芸と化す6区、今年は二年前の区間賞の竹地さんを起用。マラソン疲れも抜けて好走の予感。
5位 JP日本郵政 |
│予想区間オーダー
廣中璃梨佳ー大西ひかりー鈴木亜由子ー高橋明日香ー鍋島莉奈ー菅田雅香
疲労骨折明けの鍋島さん、MGCレースを戦い終えた鈴木さんのコンディションが結果をもろに左右する。鈴木さんの気性からして区間賞を狙う走りをしそうだけど、無理してほしくないのが本音。万全ではない鍋島さんも同じく。1区大好き廣中さんは強い、登りに対応できるかは未知数だけど1区区間賞候補。クイーンズ駅伝には縁がないのか期待の太田琴菜さんはエントリーせず。今年はルーキーに託すしかない日本郵政。故障でMGCを回避した関根さんはどこまで回復しているか、今季不調の宇都宮さんにチャンスはあるか、6区の起用に注目。
6位 天満屋 |
│予想区間オーダー
谷本観月ー三宅紗蘭ー前田穂南ー谷口亜未ー小原怜ー松下菜摘
昨年区間2位、2区西脇さんが抜けた分だけややスピードがダウン。MGCを制した注目の前田さんは3区、マラソンが適正距離のランナーだけに過剰な期待は可哀想。世界陸上マラソン代表の谷本さんは酷暑となったドーハからの回復具合はいかに。1区で出遅れるのは仕方ない。今年に入り小原さんが好調なのは好材料。得意な追い上げで順位を上げる。地脚があるので大崩れしにくい天満屋だが今年は前半出遅れ追い上げる展開に、優勝までは一歩足りないけどクイーンズ8は大丈夫。
7位 デンソー |
│予想区間オーダー
倉岡奈々ー小笠原朱里ー荘司麻衣ーゼイトナフーサンー池内彩乃ー矢田みくに
荘司、倉岡の両エースがどこで勝負できるかがデンソー浮上のポイント。昨年は1〜2区で見事な流れをつくりクイーンズ8入りを果たす。計算できる3,5区がいれば今年もスタートダッシュを仕掛けたいが昨年3区の森林さんの状態が不安。今年は3区を荘司さん、1区倉岡さんを予想。繋ぎの2区はスピードのあるルーキー小笠原さんで前半区間でリードを奪う。フーサンさんが計算できるだけに池内さんの覚醒に期待。アンカーの矢田さんが資生堂を振り切ってシード獲得。
8位 積水化学 |
│予想区間オーダー
森智香子ー髙野みなみー佐藤早也伽ー飯島理子ー和田優香里ー松﨑璃子
日本のトップレベルまで足を伸ばしつつある成長著しい佐藤さんがエース区間でツワモノを相手にどこまで戦えるのかが楽しみな積水化学。地元仙台出身、気持ちも充実、初のクイーンズ8入りへ区間5番手以内を目指す。1区は復調しつつある森智香子さんに、定位置の1区で元気な走りを見たい。昨年から着実に成長を遂げている和田さんの粘り、そしてアンカー松﨑さんのスピードが活きれば大逆転でクイーンズ8入りへ。プリンセス駅伝王者のいい流れをもう一度。
9位 資生堂 |
│予想区間オーダー
木村友香ー真柄碧ー高島由香ーメリッサダンカンー田中華絵ー高見澤安珠
国を代表するレベルのトラックランナーを揃えた資生堂。プリンセス駅伝を回避した木村さんが出場すればクイーンズ8が見える。逆に出なければ厳しい。3区専用機高島さんは相変わらずの強さをキープ、区間上位はかたい。4区のダンカンさん終わりで4位以内をキープしたい。資生堂お得意の「前半飛ばして後半なんとか持ちこたえてギリギリ8位に入る作戦」が通用するかもクイーンズ駅伝の見どころの一つ。じゃない方ランナーたちの奮起に期待。個の力か、駅伝力か、須永さんの引退はもちろん、吉川さんがユニクロに移籍したのは本当のところ、かなり痛い。
10位 ダイハツ |
│予想区間オーダー
吉本ひかりー細田あいー大森菜月ー竹本香奈子ー水口瞳ー竹山楓菜
近年ダイハツの安定した成績を支えているのは1区キャプテン吉本さんの力走が大きい。今年もトップに食らいつき最小限のタイム差でつなげるか。松田さんはMGCの疲労もあり状態上がらず今年は出走しないと予想。大森さんを実業団初のエース区間に起用、力を見せつけるチャンス。2区は今季好調下田平さんかロードに強い細田さん、迷うところだがより計算できる細田さんか。前田彩里さんはエントリーせず、MGCの代償をもろに払うことになったダイハツ、今年は我慢の年。
以上、TOP10でした。続くのは第一生命と九電工、そして京セラか。
◆第一生命
出水田眞紀ー原田紋里ー上原美幸ー鈴木理子ー田中智美ー佐々木文華
◆九電工
宮田梨奈ー陣内綾子ー加藤岬ージェロティッチウイニーー逸木和香菜ー林田美咲
◆京セラ
盛山鈴奈ー足立由真ー山ノ内みなみー中原海鈴ー堀口あずきー松田杏奈
飯野さんが退部し、嵯峨山さん、湯田さんがエントリーしない第一生命は昨年の雪辱を期す上原さんの3区に注目。九電工は加藤さんの状態次第、万全で勝負できるか。プリンセス駅伝6位の京セラは不気味な存在、温存した山内さんが3区で力を見せればクイーンズ8の一角を脅かす可能性もあるダークホースな存在。この3チームのエースの働きが最終順位を大きく混乱させる。
ちなみに昨年2018年の予想結果はこんな感じでした。
そう、まず当たらない。それくらい駅伝は難しいのです。上位5チームすべてに駅伝女王のチャンスあり、上位10チームすべてにクイーンズ8のチャンスあり。今年の順位予想はやや願望が多め、勝負は時の運、いかに失敗しないかです。そう言ってしまえば予想する意味などないのですが、この答え合わせは11月24日(日)11時50分からテレビの前で、TBS系列で。
ホンダの山中くんが、いったん退部して、またすぐ再入部となったそうです。
こういうケースってあるんでしょうか?
ほんとだ復活されていますね。ホンダがいいチームに見えます。
高校の部活ならまだしも、実業団ではあまりないケースですよね。
普通は他チームで復帰されますから。
そもそも中途半端な時期に引退発表した理由もわからなかったのですが、
バランスが崩れた心身が再び整ったってことなのでしょうね。
女子マラソン界に「遅咲きの超新星」出現!?
https://blog.goo.ne.jp/ibepochi/e/117355a30b74f091d18ca4da0bc072d5
ショックです!
富士通がニューイヤー出場を逃したそうです!
山口遙さん、すごい市民ランナーの方が出現されましたね。既に市民ランナーの速いってレベルではないですが。
富士通、MGCでいい結果を出した矢先の予選落ちはキツイですね。油断ってわけではないと思いますが、チームとしてMGCと駅伝の両立が難しかったのでしょうか。いい選手がたくさんいるだけに残念です。